内申点の上げ方を元塾講師が解説!定期テスト・提出物・実技教科の対策まとめ

「内申点が低くて志望校に手が届かない」「内申点を上げるには何をすればいいの?」と悩んでいる中学生は多いと思います。内申点は高校受験において非常に重要な評価指標で、学力試験の点数と並んで合否を左右します。

この記事では、元塾講師の視点から内申点の仕組みと、確実に上げるための具体的な方法を解説します。今日から取り組める実践的な対策をまとめました。

内申点とは何か?仕組みを正しく理解する

内申点を上げるためには、まずその仕組みを正確に理解することが大切です。多くの中学生が誤解したまま対策しているため、効率が上がらないことがあります。

内申点の基本的な計算方法

内申点とは、各教科の成績(評定)を合計したものです。9教科(国語・数学・英語・理科・社会・音楽・美術・体育・技術家庭)それぞれが5段階で評価され、合計45点満点が基本となります。都道府県によって計算方法が異なり、主要5教科を2倍にして計算する地域もあります。

例えば神奈川県では、主要5教科(国数英理社)の評定を2倍にして実技4教科と合計するため、最高65点満点となります。自分の都道府県の計算方法を早めに確認しておきましょう。

評定はどのように決まるのか

評定は定期テストの点数だけでは決まりません。多くの学校では、定期テスト50〜60%・提出物15〜20%・授業態度10〜20%・小テストや授業内活動10〜15%という割合で評価されます。つまり、テストの点数が良くても提出物を出していなければ評定が下がることがあります。

内申点が高校受験に与える影響

公立高校入試では、内申点と当日の学力試験の合計で合否が決まります。内申点の比率は都道府県によって異なりますが、東京都では学力試験700点・内申点300点の1,000点満点が基本です。内申点が低い場合、当日の試験で大幅にカバーする必要があります。逆に内申点が高ければ、当日試験で多少失敗しても合格できるケースがあります。

定期テストで高得点を取るための勉強法

内申点アップの最大の柱は定期テストの得点改善です。しかし、ただ勉強量を増やすだけでは結果が出ないことも多く、効率的なアプローチが重要です。

テスト2週間前から計画的に準備する

定期テストは2週間前から準備を始めるのが基本です。1週間前では範囲全体を網羅できないため、焦りから非効率な勉強になりがちです。2週間前から教科ごとに「今日はここまで」と決めた計画を立て、毎日少しずつ進めることで、テスト直前に余裕が生まれます。

計画を立てる際は、苦手教科に多く時間を割り当て、得意教科は維持程度に留めるメリハリが大切です。

ワーク・問題集を繰り返し解く

定期テストは教科書・授業・学校指定のワークから出題されます。つまりワークを完璧に仕上げることが最優先です。1回目は「解く」、2回目は「間違えたところを確認する」、3回目は「全問正解できるか確認する」という3周が理想的です。

個別指導塾のSUNSTEPや明光義塾などでは、ワーク提出のサポートも行っているため、自力で進めるのが難しい場合は塾の力を借りることも選択肢の一つです。

授業中に積極的に発言・参加する

授業態度は評定の一部として加味されます。「挙手して発言する」「グループ活動で積極的に役割を担う」「先生の質問に真剣に取り組む」といった姿勢が評価されます。発言が苦手な場合でも、うなずきや真剣に聞く態度を示すだけで印象が変わります。授業後に先生に質問しに行くことも効果的です。

提出物・小テストを確実にこなす

「テストは頑張ったのに評定が上がらない」という中学生の多くは、提出物の扱いに問題があります。提出物は内申点に直結する重要な評価項目です。

提出期限を絶対に守る

提出物の遅れは評定に大きなマイナスを与えます。期限内に提出することが最低条件で、内容の丁寧さはその次です。スケジュール帳や手帳に提出期限を書き込む習慣を作り、「明日出せばいいか」という先延ばしを防ぎましょう。

スタディサプリのような動画学習ツールを使って内容を理解してから提出物に取り組むと、質も上がり時間も短縮できます。

ノートを丁寧にまとめる

ノート提出を求める先生は多く、その出来栄えが評価に影響します。読みやすい字で書く・重要事項をマーカーで区分する・自分の考えを書き添えるの3点を意識するだけで、ノートの質が大きく変わります。特に色ペンを使いすぎず、赤・青・黒の3色程度に絞ると見やすくなります。

小テスト対策を前日に必ず行う

英単語テスト・漢字テスト・計算小テストなど、毎週行われる小テストも評定に含まれます。これらは範囲が狭いため、前日に30分集中するだけで高得点を取れます。小テストを軽視せず、毎回満点を目指す意識を持つことが積み重ねで大きな差を生みます。

実技教科(副教科)の評定を上げる方法

内申点を大きく左右するのが、音楽・美術・体育・技術家庭の実技4教科です。主要5教科と合わせて9教科がある中で、実技教科の評定が低いと合計点が伸び悩みます。

実技教科こそ授業参加が鍵

実技教科は試験の配点よりも授業中の態度・取り組み・作品の仕上がりが評価の中心です。体育では「積極的にプレーに参加する」「チームをまとめようとする姿勢」が高評価につながります。音楽では「正確に歌おうとする努力が見える」かどうかが重視されます。

提出作品に手間をかける

美術の作品提出・技術家庭のレポートなどは、クオリティが直接評定に反映されます。締め切りギリギリに仕上げるのではなく、早めに下書きを作り、余裕を持って仕上げる習慣をつけましょう。先生に途中経過を見せて意見をもらうことも効果的です。

実技教科の筆記テストを軽視しない

体育・音楽・美術・技術家庭にも定期テストで筆記試験があります。実技の印象が良くても、筆記試験で点が取れなければ評定に影響します。範囲は狭いことが多いため、テスト前日に教科書を見直すだけで十分対応できます。

内申点を上げるための生活習慣と心構え

内申点の改善は、単発の努力ではなく継続的な取り組みが必要です。日頃の生活習慣を整えることが、長期的な評定アップに直結します。

欠席・遅刻を減らす

評定には出席状況も関係します。欠席が多いと授業内活動への参加が減り、先生からの印象も下がります。体調管理を徹底し、できる限り皆勤を目指す意識を持ちましょう。病気やむを得ない欠席は仕方ありませんが、理由のない遅刻・欠席は避けることが大切です。

先生との良好な関係を築く

内申点は先生が評価するものです。授業中の態度・質問・あいさつなど、先生と良好な関係を築くことが自然と評価につながります。「先生の評価を意識する」というより、真剣に学ぼうとする姿勢を見せることが大切です。それが正直に評定に反映されます。

3年生の1学期・2学期を特に重視する

多くの都道府県で、高校入試に使われる内申点は中学3年生の評定です。特に1学期と2学期の評定が重要で、1学期から気を抜かない姿勢が合否を決めます。中学1・2年生も習慣づくりの時期として大切ですが、3年生になってからの集中度が特に評定を左右します。

まとめ

内申点を上げるためには、定期テストの点数改善・提出物の徹底・授業態度の改善・実技教科への真剣な取り組みの4本柱が重要です。どれか一つだけを頑張るのではなく、バランスよく取り組むことで評定は確実に上がります。

今日できることから始めてみましょう。提出物の期限を確認する、次の定期テストの計画を立てる、授業で一度だけ手を挙げてみるなど、小さな行動の積み重ねが内申点アップへの近道です。